
ウイスキーの拘り
~知れば飲みたくなるウイスキーの基礎知識~
世界5大ウイスキー
5大ウイスキーとは、代表する産地のウイスキー
スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズ

●スコットランド産「スコッチウイスキー」
●アイルランド産「アイリッシュウイスキー」
●アメリカ産「アメリカンウイスキー」
●カナダ産「カナディアンウイスキー」
●日本産「ジャパニーズウイスキー」
日本のウイスキーは、スコットランドにウイスキー造りを学び発達し、世界各地に出荷されていきました。
5大ウイスキーの産地はウイスキー造りに適した地
5大ウイスキーの産地は、ウイスキー造りに必要な条件を備えています。
原料の大麦など穀物の産地である、良質な水源が豊富、ウイスキーの熟成に適した気候。スコットランドやアイルランドは、年間を通して寒冷な気候。
ジャパニーズウイスキーの聖地、北海道・余市も“日本のスコットランド”と呼ばれ、よく似た気候を備えているそうです。
ウイスキーはどこの国でも作れるわけではない事。
優れたウイスキー造りには寒冷な気候と綺麗な水源が必要です。
世界で一番蒸留所が多いスコットランドの平均気温は、冬は2〜6度、夏は14〜19度と年間通して低い気温です。ウイスキーの熟成には一年中低い気温の貯蔵庫が必要です。

山崎蒸留所
一度は耳にしたことがある、アイラ島・ピート・とは?
アイラ島は、スコットランドの西側にある島で、ピートウイスキーがメイン産業の島です。アイラ島のウイスキーの特徴はスモーキーさです。癖の強いウイスキーですが、慣れると癖になり、味の虜になります。
では、そのスモーキーさは何なのか?泥炭(でいたん)にあります。
そして、皆さんがよく聞くピートとは、日本語で泥炭の事です。
泥炭とは、湿原で植物の遺骸が分解されず蓄積した、可燃性の地層のことです。
気温が低く湿った土地では、ピートという泥状の炭を生み出します。
その天然のピート(泥炭)を、ウイスキーの原料となる大麦麦芽を乾燥させる際に燃料として使うと、大麦麦芽にピートの香りが強く染み込み、その採掘された土地の香りがウイスキーに色濃く残ります。
海の底だった土地のピートは海藻の香りがします。

アイラ島ボウモア蒸留所

泥炭地

アイラ島

アイラ島ウイスキー
ウイスキーの種類は大きく分けて3種類
■モルトウイスキー
「モルト」とは麦芽のことで、その名の通り発芽した麦、通常は大麦の事をいいます。
糖化という作業を経て、アルコールに代わります。
このモルトのみを使用したウイスキーを一般的にはシングルモルトウイスキーと表されます。酒屋などに行かないと目にする事は少ないかもしれませんが、高価なウイスキーです。
原材料表記は「モルト」と表示することが法律で決められています。
■グレーンウイスキー
「グレーン」とはトウモロコシなど穀類の事をいいます。
このグレーンウイスキーのみを使用したウイスキーを、シングルグレーンウイスキーと表します。厳密にいうと、グレーンだけでは糖化が出来ないため、少しの割合でモルトが含まれます。原材料表記は「グレーン」です。
■ブレンデットウイスキー
「ブレンデット」とは、その名の通り、”モルト”ウイスキーと”グレーン”ウイスキーをブレンドしたものをいいます。皆さんが普段よく目にするウイスキーの大半は、このブレンデットで、比較的安価です。
原材料表記は、「モルト、グレーン」です。